宇宙のバランスを維持するために不可欠なダークマターが不足し、世界の崩壊が目前に迫っているという、非常に壮大なスケールの設定から物語は幕を開けます。その危機を招いた原因は、人々の根源的なエネルギー、すなわち本能的な欲求が宇宙の循環に影響を与えているという、非常にユニークかつ大胆な仮説に基づいています。このエネルギーの供給が滞ることが、宇宙規模の危機に直結しているという設定が、物語の大きな推進力となっています。
物語の主導権を握るのは、マスターとして君臨するネメシスです。彼女は宇宙の存亡を懸けた至上命題を果たすべく、主人公である結リトが持つエネルギーを効率的に収集するための特殊な装置として、「出られないシェアハウス」という閉鎖的な空間を創り出しました。この空間は、特定の目的を果たすために隔離された、極めて特殊かつ濃密な環境なのです。