同じく漂流していた、享楽的で奔放な生活を送るチャラ男の集団が、美鈴に襲いかかったのです。最初は必死に抵抗し、愛する鈴木の存在を叫びながら拒絶し続ける美鈴でしたが、繰り返される執拗な行為と、抗いがたい生理的な刺激の連続により、彼女の心は少しずつ、しかし確実に蝕まれていきます。拒絶の叫びが、次第に快楽による甘い喘ぎへと変質していく過程は、物語において最も衝撃的で、かつ残酷な転換点として描かれています。
愛する人が、自分の目の前で、理性を完全に失い、快楽の虜になっていく様子を、鈴木はどう受け止めるのでしょうか。目の当たりにする絶望的な光景と、その凄惨な状況下で、自分自身の内側から湧き上がる本能的な興奮との間で、激しく葛藤する鈴木。この物語は、極限の孤独の中で繰り広げられる、純愛の完全な崩壊と、逃れられない背徳の連鎖、そしてその果てに待ち受ける二人の結末を、濃密に描き出しています。